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妊婦さんへ いまこの時の過ごし方(2011.3.16)

何から綴ればいいのか・・・
今回の大地震と津波で多くの方が亡くなり、また行方不明の方もたくさん。
ご家族、親戚、友人、、、大切な方の安否がわかっていないことに、更なる不安が押しかかりますね。

こんな中でも
変わらぬ平穏な毎日を送れていることに感謝です。
温かい布団でまっすぐになって眠れること、家族や子どもが当たり前のように隣にいる。
そして熱い飲み物や食事が食べられることのありがたさ、
深く感じています。

毎日のテレビの報道を見ていると、
本当に心が折れそうになって、気持ちがだんだんと辛くなり、
見ていられない。
現地の被災された方の気持ちを思うと、
どんどんと気持ちがのめり込んでしまって、赤ちゃんを抱いたお母さんたちは大丈夫だろうか。
おっぱいは心配で止まっていないだろうか、赤ちゃんは、子どもたちは?
妊婦さんは心穏やかに過ごすことが大切なのに、動揺して不安だろうな、冷えてるんじゃないかな。
どんどん考え込んで、気がつけば、私に笑顔がないことに気づく。

これではいけない。
こんな時だからこそ、ポジティブなイメージを気を持って、
エネルギーに変えなくちゃと思う。
溢れる笑顔と想いやりを持って、日々を過ごす。
こんな大変な中でも、被災者の方は必死で生きようとしている、
そして原発で作業してくださってる方々も、
身を粉にして働いてくださってる。
だから、
きっと大丈夫。そう信じて。
いままで経験したことのない大災害を前に、だれも明確な答えがあるわけではない。
批判することすらなおさら無意味だ。
なら自分にできうることをするだけ。
笑顔を絶やさず、お母さんはお家のお日さまで!


原発の問題、とても深刻で厳しい現実が日々報道されていますが、
一般人の私たちにはなかなかわかりにくいこともあります。
また赤ちゃんをお持ちのお母さんや、妊婦さん、尚更どうしてよいのか、

私のとても信頼している産科医の竹内正人先生が
いまの妊婦さんの過ごし方をブログに書いてくださっているので、
転載します。

近畿圏にお住まいの方は、まだここまでいっていないでしょうが、
東日本に住む方へ、読んでみてください。

以下 竹内正人先生のブログから。

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妊婦さんへー震災を受けてー
 
震災から3日がたちました。
さまざまな情報が飛び交い妊婦さんも不安に思っていると思います
そんな妊婦さんとご家族へQ&A式のメッセージです

1)こんなときはどう過ごせばよいのですか?普段どおり心穏やかに過ごせるにこしたことはありませんが、そうはいかないですよね。被災地の妊婦さんは言うにおよばず、そうでない地域の方も、報道を見ているだけで動揺し、何もする気がおこらなくなっていたかもかしれません。東京でも、スーパーにはものがなくなってゆくし、各地でガソリンがなくなってゆくなど、生活もいつも通りにはいきません。被災者の方々に何もしてあげられることはできないと、自分を責める方もいることでしょう。
震災が起こって数日間は、仕方なかったことです。ただ、これからは、できる範囲で生活のリズムを立て直し、規則正しい生活を取り戻し、体を動かすようにしてゆきましょう。そうすることで、あなたの気持ちも少しずつ心穏やかになってゆきます。今あなたができる一番大切な仕事は、あなたと次の世代の命である、赤ちゃんの環境をできるだけ整えることです。食事は質素になっても、赤ちゃんには優先的に栄養は供給されるので、あまり心配しないでください。節電をしながらも、厚手の服、靴下などを身につけて、体を冷やさないように対応していってください。
あなたは、赤ちゃんとつながっている。それは、赤ちゃんもあなたのことを守ってくれているということです。きっと、大丈夫です!

2)放射能の影響はどの程度心配したほうがよいでしょうか?
現時点では、母子には心配ないと考えてよいでしょう。

放射線とは目で直接見ることができません。また、音や匂いもないので、日常では意識することはないと思いますが、自然界にも放射線があります。私たちは1年間に宇宙や、大地、空気中のラドンや食物から平均2.4mSv(ミリシーベルト)という量の放射線を受けています。レントゲンなどの放射線検査も含めると日本人1人平均で5mSvの被ばくを受けています。
放射線の人体への影響のうち、胎児へ影響が出てくるのは、一般には最低100mSvを超えた量の被ばくがある場合です。今回、12日午後1時に原子力発電所の敷地境界で1時間あたり約1mSvの放射線量が計測されました。これは大きな線量ですが、基準となる100mSvとは、単純に計算しても妊婦が敷地内に100時間いた場合の線量となり、現実的ではありません。

放射線被ばくの防御の3原則は以下のとおりです

① 距離
線量は距離の2乗に反比例します。具体的には、敷地境界で1時間に1mSvの放射線は10kmはなれると、1×1/100で、0.01mSvとなります。
② 時間
被ばくの時間が短ければ、それだけ被ばく量も少なくなります。
③ 遮蔽
屋外より屋内にいれば、より被ばく量は少なくなります。

3)停電や電車本数減少で、タクシーがつかまらなかったり、道の渋滞も考えられます。陣痛などの時には、救急車を呼んだらまずいでしょうか。
通常の陣痛では、タクシーは呼ぶべきではありませんが、病院にたどりつく手段がない場合は、病院に連絡して指示を仰ぐようにしましょう。どうしても必要となれば、救急車を呼んでかまいません。ただし、今は呼んでもなかなか救急車が来ない状況も想定されます。落ち着けというのが無理な話ですが、これまでの経過が正常であれば、痛みが強くなってきても赤ちゃんは大丈夫です。もし、万が一、万が一ですよ。病院に間に合わないうちに赤ちゃんが生まれてきてしまったら・・・、そんな場合は、パニックになるかもしれませんが、ここは覚悟を決めて自然にまかせましょう。こうして生まれてきた赤ちゃんは、幸いたいていは元気です。
ここから念のために、緊急時の対応を書いておきます。夫かそばにいる方が(温かい)タオルを何枚か使って、とにかく赤ちゃんをよく拭いてあげること。おっかなびっくりになるでしょうが、ゴシゴシという感じで、全身隈なくです。背中をこすると泣いてくれるでしょう。髪の毛やわきの下の濡れも忘れずよく拭いてあげてください。
赤ちゃんがぬれていなければ、乾いたタオルや毛布でつつんで、お母さんが抱っこします。とにかく保温が大切です。お臍の緒はそのままで結構です。20~30分くらいすると、後陣痛があって胎盤が出てくるかもしれません。その後に出血があると思いますが、こうしたお産では出血もたいていは500ml以内です。大きめのビニール袋があれば、胎盤を入れて、臍の緒はそのままにして病院へむかってください。なお、毛布でくるんで抱っこをすると、それまで泣いていた赤ちゃんがピタリと泣きやみます。その時は、赤ちゃんの手を軽くとってみてください。もし、緊張があれば、赤ちゃんは元気で、泣きやんだのは、元気がないからではなく、お母さんに抱かれて心地がよいからです。

大丈夫です。

続編もあります。

竹内正人先生のブログ

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東日本以外の妊婦さんたちも
情報に惑わされないで、精査して落ち着いて。

気持ちを穏やかに、
そう歌でも口ずさんでみて。
私も昨日、歌ったの。公園で。
息子はすごく喜んだ。そしたら、二人できゃっきゃっ笑い合えた。

お腹の赤ちゃんを溢れる愛で包んでね。
大丈夫。
ひとは強い。いのちは儚いけれど、それ故に、全てに生きる意味を持って生まれてきているのだから。




英国式ベビーマッサージクラス・マタニティクラスはBondurBaby♪

Commented at 2011-03-17 21:17 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by bondurbaby at 2011-03-17 23:02
>鍵コメさん、大丈夫よ。真実をよくよく見つめてゆけば、いま私たちになせることはわかりますよね。

by bondurbaby | 2011-03-16 13:03 | 妊娠、お産 | Comments(2)

京都市中京区・伏見区でお産の準備クラス・ベビーマッサージクラスを開いています。ピーターウォーカー直伝クラスの様子、大好きな絵本、自然なお産、アロマ、ハーブ、カラダと向き合うことを綴っています。


by bondurbaby
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